
小さければ小さいほど|なにげなWeekly
オルビス社員のひなたと靴下柄の相棒猫・くつしたさんの凸と凹な毎日。うっかり!が発生してちょっと残念な日だって角度を変えれば愛おしくなる。そんな瞬間を捉えた、ほぼノンフィクションなお話を、週替わりでお送りします。
プロフィール紹介
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ひなた(左)
オルビス社員歴いつの間にか5年目。くつしたさん曰く、「なんでも器用にこなせるのに、時々とんでもなく不器用な動きを見せる不思議なニンゲン。」家に着くとまっさきに靴下を脱いでしまう。くつしたさん(右)
靴下柄がチャームポイントなひなたの相棒猫。御年5歳。趣味はひなたの見守りとニンゲン観察。時折、達観したそぶりと鋭い考察を見せる。ひなたが脱ぎっぱなしにした靴下をときどき片づけてあげる。
小さければ小さいほど
こんにちは。ひなたです。
「動物がキライだって堂々と言える社会に早くならないかな」坂元裕二さん脚本の映画『ファーストキス 1ST KISS』のこのセリフに、深くうなずいてしまいました。道ゆく可愛いお犬さんに絡んでいただいても、一定の距離を保って後ずさりしなくてはならないのは心苦しい…。だって、多くの人に愛されてきた彼らは「エッ、わたしをなでないの…?本当に?なでなくていいんですか…?」という目で見つめてくる(ような気がする)から。
なんとなく声を大にして言えませんが、大人になるにつれ苦手になってきたものの中に【小さい生き物】があります。小さければ小さいほど怖い。「ちっちゃくてカワイイ」という感覚が分からないわけではないのですが、いざ対峙すると大きければ大きいほどイイと感じます。
小さい生き物が怖い原因は、自分が成長して大きくなり過ぎたことにあると思っています。小さくて可愛くて繊細な生き物を扱うには自分が大きくなり過ぎて、うっかり傷つけてしまわないか怖いのです。やさしくそ~っと…という細やかな身のこなしもできない己の大雑把さを自覚していることも相まって、できるだけ触らないようにしようと心がけているうちにすっかり苦手になってしまいました。
実はこの流れでシラスが食べられなくなりそうになったりもした(もちろん魚も小さければ小さいほど怖い)のですが、薄目でピンボケさせてなんだか認識せずに食べるという力業でねじ伏せています。
オルビス社員のひなたが、ほぼノンフィクションなお話を週替わりでお送りします。次回の更新は5月28日(水)。テーマは「地球にさわりたい」です。
イラスト/タソカレー
編集/間野加菜代(Cumu)
文/神谷日向子
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