
しないことの美学|なにげなWeekly
オルビス社員のひなたと靴下柄の相棒猫・くつしたさんの凸と凹な毎日。うっかり!が発生してちょっと残念な日だって角度を変えれば愛おしくなる。そんな瞬間を捉えた、ほぼノンフィクションなお話を、週替わりでお送りします。
プロフィール紹介
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ひなた(左)
オルビス社員歴いつの間にか5年目。くつしたさん曰く、「なんでも器用にこなせるのに、時々とんでもなく不器用な動きを見せる不思議なニンゲン。」家に着くとまっさきに靴下を脱いでしまう。くつしたさん(右)
靴下柄がチャームポイントなひなたの相棒猫。御年5歳。趣味はひなたの見守りとニンゲン観察。時折、達観したそぶりと鋭い考察を見せる。ひなたが脱ぎっぱなしにした靴下をときどき片づけてあげる。
しないことの美学
こんにちは。ひなたです。
「100点を目指すなら、120%ぐらい頑張らないといけない」というマインドがどこか染みついており、何事もベストを尽くす!力の限り!と過剰に走り回りがちなわたし。幸運にも(?)ちょっとやそっとの疲れではへこたれないエンジンをつんでいたこともあり、いつでも全力投球でやってきたのですが、少しずつブレーキの踏み方も学ばなくてはならないと考えている最近。
何をやるかも大事だけど、何をやらないかも大事。だけど、アクセルベタ踏み人間だったのでまだイマイチ加減がうまくないなあ、と感じています。
特に難しいなあと思っているのが、何を“言わない”か。ここに関してはどちらかというとブレーキを踏みすぎていて、杞憂のこともあるのですが「一度言ったことは取り返せない」という気持ちが強く、わざわざ言わなくてもいいかなあ~と思うことは大抵口にできません。
なにげない一言で誰かを傷つけてしまうことに怯え、ぐるぐる考えた末にタイミングを失ってしまうこともしばしば。張り巡らしすぎた予防線によってむしろ、言葉足らずになってしまうことも。
言わないことが品性であることも確かですが、言わないと伝わらないことがあることもまた確かなり…。ときどきそんな考えすぎゾーンに入ってしまうわたしを横目に、無意識に踏み抜いてくる誰かのストレートな一言は、ヒヤッとすると同時にちょっとスカッともするのです。
オルビス社員のひなたが、ほぼノンフィクションなお話を週替わりでお送りします。次回の更新は5月21日(水)。テーマは「小さければ小さいほど」です。
イラスト/タソカレー
編集/間野加菜代(Cumu)
文/神谷日向子
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