
距離感バグ問題|なにげなWeekly
オルビス社員のひなたと靴下柄の相棒猫・くつしたさんの凸と凹な毎日。うっかり!が発生してちょっと残念な日だって角度を変えれば愛おしくなる。そんな瞬間を捉えた、ほぼノンフィクションなお話を、週替わりでお送りします。
プロフィール紹介
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ひなた(左)
オルビス社員歴いつの間にか5年目。くつしたさん曰く、「なんでも器用にこなせるのに、時々とんでもなく不器用な動きを見せる不思議なニンゲン。」家に着くとまっさきに靴下を脱いでしまう。くつしたさん(右)
靴下柄がチャームポイントなひなたの相棒猫。御年5歳。趣味はひなたの見守りとニンゲン観察。時折、達観したそぶりと鋭い考察を見せる。ひなたが脱ぎっぱなしにした靴下をときどき片づけてあげる。
距離感バグ問題
こんにちは。ひなたです。
妹とふたりで歩いていると、6割ぐらいの確率で足を踏まれます。彼女には話している人にだんだん近づいていってしまうという習性があり、会話しているうちにわたしの進路に侵入してきてぶつかったり踏まれたりしてしまうのです。たびたび文句を言うのですが一向になおる気配はないので、近頃は諦め気味です。
かくいうわたしも実は距離感を測るのが苦手なものがあり…それが食事の際の手元から口までの距離です。いい年をしてお恥ずかしいのですが、箸から口までの距離を見誤ってポロッとごはんをこぼしたり、ペットボトルの飲み口との距離感を見誤って溺れそうになったり。
不注意と言われればそれまでなのですがなかなか改善せず、食堂のメニューがカレーうどんの日に白い服を着てくるというミスをおかした際には、食べる前にシミ抜きの方法を調べるほど。
この【距離感バグ問題】は実は遺伝なのではないかという説があります。というのも、母にこの話をしたところ「分かる!わたしもね…」と自分の学生時代のことを話はじめました。
当時、学校には外開きの扉がついているタイプの下駄箱 があったといいます。毎朝登校すると外履きを下駄箱にしまうわけなのですが、「その扉との距離感が測れなくてさ~、よく勢い余って顔面にぶつけてたんだよね」とのこと。さすがにそれは話を盛っているのでは?と思いつつ、わたしの母ならやりかねないとも思うのでした。
オルビス社員のひなたが、ほぼノンフィクションなお話を週替わりでお送りします。次回の更新は6月25日(水)。テーマは「東京二段ベッドライフ」です。
イラスト/タソカレー
編集/間野加菜代(Cumu)
文/神谷日向子
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